誤読されていると思いますが、私は然しこの過渡期には、まだまだ絶望はしていません。むしろ希望をいだいております。
私は精神分析学を高く評価するものですが、我々の精神肉体の合理的な平衡を増大するためにはタブーというものを合理的になしくずしに減らして行く、そういう理性的な発掘と建築作業が行われなければならないと思うものです。
いずれ又、お目にかゝって、ゆっくり色々お話をうかゞいたいと思います。私は三十一日から、約一カ月ぐらい仕事のために温泉へ行きますが(東京は電燈がつきませんので)いずれ帰京の上、お目にかゝる日をたのしみに致しております。
底本:「坂口安吾全集 06」筑摩書房
1998(平成10)年7月20日初版第1刷発行
底本の親本:「Gメン 第二巻第一号」Gメン社
1948(昭和23)年1月1日発行
初出:「Gメン 第二巻第一号」Gメン社
1948(昭和23)年1月1日発行
入力:tatsuki
校正:noriko saito
2008年11月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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