るならやってみるがいい。一つ見たいものだ。やってみなさい。なぜそれが強固かと言えば、一片の布だからだ。ああ諸君は十九世紀ですね。どうです。われわれは十八世紀の者です。そしてわれわれも諸君と同じくらいにばかであった。しかし諸君は、ころり[#「ころり」に傍点]がコレラ病と言われるようになり、ブーレ踊りがカチューシャ舞踏と言われるようになったからと言って、世界に大変化をきたしたと思ってはいけません。根本においては、常に婦人を愛せざるを得ないでしょう。その原則からはだれだってなかなか出られるものではない。それらの鬼女がわれわれの天使である。そうだ、愛と婦人と脣《くち》づけ、その世界からだれも出られるものではない。わしはむしろそこにはいりたいと思うくらいだ。ヴィーナスの星([#ここから割り注]金星[#ここで割り注終わり])が、天空の偉大な洒落女《しゃれおんな》が、大洋のセリメーヌが、あらゆるものをおのれの下に静めながら、海の波濤《はとう》をも一婦人のように物ともしないで、無窮の空に上ってゆくのを、諸君のうちに見られた方がありますか。大洋はすなわち謹厳なアルセストです([#ここから割り注]訳者注 
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