時々、馬車の行列のどこかに混雑が起こり、両側のどちらかの列に結び目ができて、それが解けるまで立ち止まることもあった。一つの馬車に故障が起これば、それですぐに全線が動けなくなった。しかしやがて行進は始まるのだった。
 婚礼の馬車は、バスティーユの方へ向かって大通りの右側を進んでる列の中にはいっていた。ところがポン・トー・シュー街の高みで、しばらく行列が止まった。それと同時に、マドレーヌの方へ進んでる向こう側の行列も同じく行進を止めた。そして行列のちょうどその部分に一つの仮装馬車があった。
 それらの仮装馬車は、否むしろそれらの仮装の荷物は、パリーになじみの深いものである。もしそういう馬車が、謝肉祭末日や四旬節中日などに見えないと、人々は何か悪いことがあるのだと思い、互いにささやき合う。「何かわけがあるんだな[#「何かわけがあるんだな」に傍点]。たぶん内閣が変わるのかも知れない[#「たぶん内閣が変わるのかも知れない」に傍点]。」通行人の上の方に揺り動かされてるたくさんのカサンドルやアールカンやコロンビーヌなどの道化、トルコ人から野蛮人に至るまでありとあらゆる滑稽な者、侯爵夫人をかついでる
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