じゅんら》の訓令などのために備えてあるものだった。
いつも一個の藁椅子《わらいす》がついてるそのテーブルは、規定の品である。いずれの分署にも備えてある。そして必ず、鋸屑《のこくず》がいっぱいはいってる黄楊《つげ》の平皿と、赤い封蝋がいっぱいはいってるボール箱とが上にのっている。それは官省ふうの最下級をなすものである。国家の文学はまずそこで始まる。
ジャヴェルはペンと一枚の紙とを取って、書き始めた。彼が書いた文句は次のとおりだった。
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職務上の注意事項
一、警視総監閣下の一瞥《いちべつ》せられんことを願う。
二、予審廷より来る囚徒らは、身体検査中、靴《くつ》を脱ぎ跣足《はだし》のまま舗石《しきいし》の上に佇立《ちょりつ》す。監獄に戻るにおよんで多くは咳《せき》を発す。ために病舎の費用を増すに至る。
三、製糸監は、所々に警官の配置あるをもってはなはだよろし。しかれども、重大なる場合のために、少なくともふたりの警官は互いに見得る位置を保つ要あるべし。かくせば、もし何らかの理由によって、ひとりが務めを怠ることありとも、他のひとりがそれを監視し補足するを得ん
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