当たって砕け散る、清廉の崩壊であった。確かにそれは異常なことだった。秩序の火夫が、官憲の機関車が、軌道を走る盲目なる鉄馬にまたがって進みながら、光明の一撃を受けて落馬したのである。変更を許さざるもの、直接なるもの、正規なるもの、幾何学的なるもの、受動的なるもの、完全なるものが、撓《たわ》んだのである。機関車に対してもダマスクスの道があったのである。([#ここから割り注]訳者注 聖パウロのある伝説に由来し、突然内心の光輝によって心機一転することをダマスクスの道という[#ここで割り注終わり])
常に人の内部にあって真の良心となり虚偽に反発する神、閃光《せんこう》をして消滅することを得ざらしむる禁令、光輝をして太陽を記憶せしむるの命令、魂をして虚構の絶対とそれに接する真の絶対とを見分けしむるの訓令、死滅せざる人間性、滅落せざる人心、そういう燦然《さんぜん》たる現象を、おそらく人間の内部の最も美《うる》わしい不可思議を、ジャヴェルは知ったであろうか。ジャヴェルはそれを見通したであろうか。ジャヴェルはそれを了解したであろうか。否々。しかしながら、その不可解にして明白なるものの圧力の下に、彼は自
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