tぞ。」
 ボシュエは酔っ払ってはいたが、平静を保っていた。
 彼は開いた窓縁に腰掛け、背中を雨にぬらしながら、二人の友人をながめていた。
 と突然彼は後ろに、騒がしい物音を、早い足取りを、武器を取れ[#「武器を取れ」に傍点]! という叫びを聞いた。振り返ってみると、シャンヴルリー街の端、サン・ドゥニ街を、銃を手にしたアンジョーラが通っていて、そのあとには、ピストルを持ったフイイー、剣を持ったクールフェーラック、短剣を持ったジャン・プルーヴェール、銃を持ったコンブフェール、カラビン銃を持ったバオレル、それから暴風のような武装した一群が続いていた。
 シャンヴルリー街はカラビン銃の弾《たま》が届くくらいの長さしかなかった。ボシュエは即座に両手を口のまわりにあてて通話管とし、そして叫んだ。
「クールフェーラック! クールフェーラック! おーい。」
 クールフェーラックはその呼び声を聞き、ボシュエの姿を認め、二、三歩シャンヴルリー街へはいり込み、「何だ?」と叫んだ。と同時にボシュエは、「どこへ行くんだ?」と叫んだ。
「防寨《ぼうさい》を作りに。」とクールフェーラックは答えた。
「じゃあここへ
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