bタ([#ここから割り注]訳者注 ジョリーの情婦[#ここで割り注終わり])までも多少、彼らには共通であった。あたかも雛僧《ひなそう》のうちでふたり組み[#「ふたり組み」に傍点]と言われる者のような間柄だった。ところで六月五日の朝、彼らは共にコラント亭へ朝食をしに行った。ジョリーは鼻がつまってひどい鼻感冒《はなかぜ》をひいていたが、レーグルもそれに感染しかかっていた。レーグルの服はすり切れてい、ジョリーはりっぱな服をつけていた。
彼らがコラント亭の扉をくぐったのは、朝九時ごろだった。
ふたりは二階に上がった。
マトロートとジブロットが彼らを迎えた。
「牡蠣《かき》にチーズにハム。」とレーグルは言った。
そしてふたりは食卓についた。
店の中はがらんとしていて、彼らふたりきりだった。
ジブロットはジョリーとレーグルに謝意を表わして、食卓の上に葡萄酒《ぶどうしゅ》の一瓶《ひとびん》を添えた。
ふたりが牡蠣を食い始めていると、階段の出入り口から一つの顔がのぞき出して言った。
「前を通りかかると、ブリーのチーズのうまそうなにおいが往来までしていたので、はいってきたよ。」
それはグラ
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