エ糾さした諸暴動は、この大事変にその純潔さの一部を失わせてしまった。七月革命は一陣の民衆の風であって、その後には直ちに澄み渡った青空が現われた。しかるに暴動は、再びその空に雲を漂わした。初め世論の一致が特色だったこの革命を、争論に堕落さした。あらゆる急激な進歩に見らるるとおり、七月革命のうちにも目立たぬ挫折《ざせつ》の個所がいくらもあった。しかるに暴動はそれらの挫折を感づかせた。あゝここが砕けている、と人に叫ばした。七月革命の後には、人々はただ救われたと感じていた。しかるに暴動の後には、人々は災いだと感じた。
「暴動はすべて、商店を閉ざし、資本を萎靡《いび》させ、相場に恐慌をきたさせ、取り引きを停《と》め、事業を遅滞させ、破産を招致する。金融は止まる。個人の財産は不安になり、信用は乱れ、工業は脅かされ、資本は回収され、賃金は下落し、至る所恐怖あるのみである。あらゆる都市は皆その打撃を受ける。かくて破滅の淵《ふち》が生ずる。計算すれば、暴動の第一日はフランスに二千万フランの損害をきたし、第二日は四千万、第三日は六千万の損害をきたすという。三日間の暴動は一億二千万フランの損害となる。すなわ
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