ニもなく。
 いら立った確信、たけり立った熱誠、いきり立った憤怒、抑圧されたる戦闘的本能、奮激してる若々しい勇気、勇ましい盲動、好奇心、変化好き、意外好み、新しい芝居の広告を見たがり劇場で舞台裏の柝《き》の音を喜ぶような感情、また漠然《ばくぜん》たる憎悪《ぞうお》、怨恨《えんこん》、落胆、すべて失敗を運命の罪に帰せんとする虚栄、また不快、空想、四方絶壁のうちに閉ざされたる野心、また崩壊によって何かの結果を望む者、なお最下層にあっては、火に燃えやすい泥炭《でいたん》ともいうべき下層の群集、それらがすなわち暴動の要素である。
 最も偉大なるものおよび最も下等なるもの、あらゆるものの外部に彷徨《ほうこう》しながら機会をねらってる者、浮浪人、無頼漢《ぶらいかん》、街頭の放浪者、空に漂う寒い雲のみを屋根として都会の砂漠《さばく》に夜眠る者、仕事によらずして行きあたりばったりに日々のパンを求むる者、悲惨と微賤《びせん》のうちに沈淪《ちんりん》してる名もなき者、腕をあらわにしてる者、跣足《はだし》のままの者、それらが暴動にくみする人々である。
 国家や人生や境涯の何らかの事実に対して、ひそかな反抗心
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