T究するに躊躇する哲学者のごときものである。なぜなれば、おおよそ隠語は文学上の一現象であり社会上の一結果であって、これを知らない者などにはよく説明してやるの要がある。ところで隠語とは本来何であるか。隠語とは悲惨そのものの言語である。
 かくいう時、人は我々の袂《たもと》を引き止めるかも知れない。時として論の鋭利を和らぐる方法となる概括を人は持ち出すかも知れない。そして、すべての職業、すべての職務、それからまた、社会のあらゆる階級や知識のあらゆる方面にも、皆それぞれの隠語があるというであろう。例は無数にある――([#ここから割り注]訳者注 以下の言葉はそのままの翻訳不可能なるものあるが故に原語とその意味とをのみ掲ぐる[#ここで割り注終わり])
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商人―― 〔Montpellier disponible, Marseille belle qualite'.〕([#ここから割り注]徳用のモンペリエ物、上等のマルセイユ物[#ここで割り注終わり])
仲買人―― report, prime, fin courant.([#ここから割り注]鞘、打歩、当月払[#ここで割り注終わり]
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