。極微な虫も有用である。小さなものも大であり、大なるものも小である。いっさいのものは必然のうちに平均を保っている。人の精神にとっては恐ろしい幻である。生物と無生物との間には驚くべき関係が存している。その無限なる全体のうちにあっては、太陽より油虫に至るまで、何ら軽蔑《けいべつ》し合うものはない。万物皆互いに必要を感じている。光明は自ら目ざす所あって地上のかおりを蒼空《そうくう》のうちに運んでいる。夜は星の精髄を眠れる花の上に分かち与えている。空飛ぶ鳥も皆、その足には無限なるものの糸をからましている。種子発生は、流星の出現と相通ずる所があり、卵を砕く燕《つばめ》の嘴《くちばし》と相通ずる所がある、そして蚯蚓《みみず》の発生とソクラテスの生誕とを同時に導き出す。望遠鏡の終わる所には顕微鏡が始まる。そして両者のいずれがより大なる視界を持っているか。試みに選んでもみよ。一個の黴《かび》は、一群の花である。一片の星雲は無数の星である。それと同様の、しかもいっそう不思議な混和は、精神的事物と物質的事実との間にある。要素と原則とは、互いに混交し結合し生殖し増加して、ついに物質界と精神界とを同じ光明に達
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