だった。その男はもう老人で、まっ黒な顔の上に白い髪があるありさまは何とも言えない不気味さだった。他のふたりはまだ若そうで、ひとりは髯《ひげ》をはやしており、ひとりは髪の毛を長くしていた。だれも靴《くつ》をはいていなかった。上靴をはいてない者は跣足《はだし》のままだった。
ジョンドレットはルブラン氏の目がその男らの上にすえられてるのを認めた。
「みな親しい仲の者で、近所の者でございます。」と彼は言った。「顔を黒くしていますのは、炭の中で仕事をしているからでして、みな暖炉職工でございます。どうかお気になさらないで、旦那、まあ私のこの画面を買って下さいませ。どうか不幸をあわれんで下さいませ。高くとは申しません。がまあどれぐらいの価値《ねうち》だとおぼし召されますか。」
「だが、」とルブラン氏は言いかけて、ジョンドレットの顔をまともにじっとながめ、用心するようなふうであった、「それは何か旅籠屋《はたごや》の看板ですね。三フランぐらいはしますかな。」
ジョンドレットは静かに答えた。
「紙入れをお持ち合わせでございましょうか。千エキュー(五千フラン)なら申し分ありませんが。」
ルブラン氏はす
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