煤u盗人クレドヴィル」に傍点]と書きつける。
パリーはいつも歯をむき出している。叱※[#「口+它」、第3水準1−14−88]《しった》していない時は笑っている。
そういうのがすなわちパリーである。その屋根から立ち上る煙は、全世界の思想である。泥《どろ》と石との堆積《たいせき》であると言わば言え、特にそれは何よりも精神的一存在である。それは偉大以上であって、無限大である。そして何ゆえにそうであるか? あえてなすからである。
あえてなす。進歩が得らるるのはそれによってである。
あらゆる荘厳なる征服は、みな多少とも大胆の賜物である。革命が行なわれるには、モンテスキューがそれを予感し、ディドローがそれを説き、ボーマルシェーがそれを布告し、コンドルセーがそれを計画し、アルーエがそれを準備し、ルーソーがそれを予考する、などのみにては足りない。ダントンがそれを敢行しなければいけない。
果敢[#「果敢」に傍点]! の叫びは一つの光あれ[#「光あれ」に傍点]([#ここから割り注]訳者注 神光あれと言いたまいければ光ありき[#ここで割り注終わり])である。人類の前進のためには、常に高峰の上に勇気
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