そう、」と彼女は言った、「これは弥撒《ミサ》へゆくお爺《じい》さんへやる手紙よ。ちょうど時間だわ。あたし持ってってこよう。朝御飯が食べられるだけのものをもらえるかも知れない。」
 それから彼女は笑い出してつけ加えた。
「今日の朝御飯はあたしたちにとっては何だかあなたにわかって? 一昨日《おととい》の朝御飯と、一昨日の晩御飯と、昨日《きのう》の朝御飯と昨日の晩御飯と、それだけをみんないっしょに今朝《けさ》食べることになるのよ。かまやしない、お腹《なか》がはち切れるほど食べてやるわ。」
 それでマリユスは、その不幸な娘が自分の所へ求めにきたものが何であったかを思い出した。
 彼はチョッキの中を探ったが、何もなかった。
 娘はしゃべり続けた。あたかもマリユスがそこにいるのも忘れてしまったがようだった。
「あたしはよく晩に出かけていくの。何度も帰ってこないこともあるわ。ここに来る前、去年の冬は、橋の下に住んでたのよ。冷え切ってしまわないように皆重なり合ってたわ。妹なんか泣いててよ。水ってほんとに悲しいものね。身を投げようかと思ったが、でもあまり寒そうだからといつも思い返したの。出かけたい時はす
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