烈さを含む間はその誤謬も尊むべきである。そこでなさるる仕事の全体は、進歩という一つの名前を持っている。
 今や他の深淵《しんえん》、恐るべき深淵を、のぞくべき時となった。
 われわれはあえて力説するが、社会の下には罪悪の大洞窟《だいどうくつ》が存している。そして無知が消滅する日まではそれはなお存するであろう。
 この洞窟は、すべてのものの下にあり、すべてのものの敵である。いっさいに対する憎悪である。この洞窟はかつて哲学者を知らず、その剣はかつてペンに鋳つぶされたことがない。その黒色はインキ壺《つぼ》の崇高なる黒色と何らかの関係を有したことがない。その息づまるばかりの天井の下に痙攣《けいれん》する暗黒の指は、かつて書物をひもとき新聞をひらいたことがない。バブーフも強賊カルトゥーシュに比すればひとりの探検家であり、マラーも凶漢シンデルハンネスに比すればひとりの貴族である。この洞窟《どうくつ》はいっさいのものの転覆を目的としている。
 しかりいっさいのものの。そのうちには、彼がのろう上層の坑道も含まれる。彼はその厭悪《えんお》すべき蠢動《しゅんどう》のうちに、啻《ただ》に現在の社会制度を掘り
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