塔eィゴヌス・ミレスは擲弾兵《てきだんへい》ヴァドボンクールと腕を組み合って歩くであろう。骨董商《こっとうしょう》ダマジプスはパリーの古物商人のうちに納まり返るであろう。アゴラ(アテネの要塞《ようさい》)はディドローを監禁するであろうが、それと同じくヴァンセヌの要塞はソクラテスをつかみ取るであろう。クルティルスが※[#「けものへん+胃」、第4水準2−80−43]《はりねずみ》の炙肉《あぶりにく》を考え出したように、グリモン・ド・ラ・レーニエールは油でいためたロースト・ビーフを考えついた。プラウツスの書いた鞦韆《ぶらんこ》はエトアール凱旋門《がいせんもん》の気球の下に現われている。アプレイウスが出会ったペシルの剣食い芸人はポン・ヌーフ橋の上の刃|呑《の》み芸人である。ラモーの甥《おい》は寄食者クルクリオンと好一対をなすものである。エルガジルスも喜んでエーグルフイユによってカンバセレスの家に導かれるだろう。ローマの四人の遊冶郎《ゆうやろう》アルセジマルクス、フェドロムス、ディアボルス、アルジリッペは、クールティーユからラバテュの駅馬車に乗り込む。アウルス・ジュリウスはコングリオの前に長くた
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