の叙事詩的な激語を貫き、彼はその激情が心の中から消えてゆくのを覚えた。彼が目を上げた時、コンブフェールはもうそこにいなかった。彼の賛美に対するにその一言の返報でおそらく満足して、出て行ってしまった。そしてアンジョーラを除くのほか、皆その後についていった。室《へや》の中はむなしかった。アンジョーラはマリユスのそばにただ一人居残って、その顔をおごそかに見つめていた。けれどもマリユスは、再び思想を少し建て直して、自分を敗北した者とは思わなかった。彼のうちにはなお慷慨《こうがい》のなごりがさめず、まさにアンジョーラに向かって三段論法の陣を展開せんとした。その時ちょうど立ち去りながら階段の所で歌う声が聞こえた。それはコンブフェールであった。その歌はこうである。

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よしやシーザーこのわれに
誉《な》と戦を与うとも、
母に対する恩愛を
打ち捨て去るを要しなば、
われシーザーにかく言わん、
笏《しゃく》と輦《くるま》は持ちて行け、
われは母をばただ愛す、
われは母をばただ愛す。
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 コンブフェールが歌うそのやさしい粗野な調子は、歌に一種の不思議な偉大さ
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