ゃや》、面白屋、一杯屋、銘酒屋、寄席《よせ》亭、冷酒屋、舞踏亭、曖昧屋《あいまいや》、一口屋、隊商亭よ、僕こそまさしく快楽児だ。リシャールの家で一人前四十スーの食事をしたこともある。クレオパトラを裸にしてころがすには、ペルシャの絨毯《じゅうたん》がなくてはいけない。クレオパトラはどこにいるんだ。ああお前か、ルイゾン、今日は。」
 酩酊《めいてい》を通り越してるグランテールは、ミューザン珈琲《コーヒー》店の奥室の一隅《いちぐう》で、通りかかった皿洗いの女を捕えて、そんなふうにしゃべり散らした。
 ボシュエは彼の方へ手を差し出して、彼を黙らせようとした。するとグランテールはますますよくしゃべり立てた。
「エーグル・ド・モー、手をおろせ。アルタクセルクセスの古衣を拒むヒポクラテスのようなまねをしたって、僕は何とも思やしない。僕は君のために黙りはしない。その上僕は悲しいんだ。君は僕に何を言ってもらおうというのか。人間というものは悪い奴《やつ》だ、見っともない奴だ。蝶々《ちょうちょう》が勝ちで、人間が負けだ。神はこの動物をつくりそこなった。一群の人間を取ってみるとまったく醜悪の選り抜きとなる。ど
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