点]無垢《むく》ならざるべからず[#「ならざるべからず」に傍点]、」と彼は絶えず繰り返していた。そしてたとい革命の偉大さは、眩惑《げんわく》せしむるばかりの理想を見つむることであり、血潮と猛火とを踏みにじりつつ雷電の中を横ぎって、理想に向かって飛びゆくことであるとしても、進歩の美は、無垢なることに存するに違いない。そして一方を代表するワシントンと、他方の化身たるダントンとの間には、白鳥の翼を持った天使と鷲《わし》の翼を持った天使とをへだてる差違がある。
 ジャン・プルーヴェールは、コンブフェールよりもなおいっそう穏やかなはだ合いの人物だった。彼は自らジュアン([#ここから割り注]訳者注 ジャンを中世式にしたもの[#ここで割り注終わり])と呼んでいた。それは中世紀の非常に有用な研究が生まれ出た強く深い機運に立ち交じっているという、あのつまらぬ一時の空想からであった。ジャン・プルーヴェールは情緒《じょうちょ》深く、鉢植《はちう》えの花を育て、笛を吹き、詩を作り、民衆を愛し、婦人をあわれみ、子供のために泣き、未来と神とを同じ親しみのうちに混同し、気高き一つの首を、すなわちアンドレ・シェニエの
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