フには、いっそうまじめなものがあった。それらの人々は原則を探究し、権利に愛着していた。絶対なるものに熱狂し、無限の実現をのぞき見ていた。絶対なるものはその厳酷さによって、人の精神を蒼空《そうくう》に向かわしめ、無限なるもののうちに浮動せしむる。夢想を生むには、独断に如《し》くものはない。そして未来を生み出すには、夢想に如《し》くものはない。今日の空想郷も、明日はやがて肉と骨とをそなうるに至るであろう。
進んだ思想は二重の基調を持っていた。秘奥が見えそめて来ると、疑わしい狡猾《こうかつ》な「打ち建てられたる秩序」は脅かされるに至った。それは最高の革命的徴候である。権力の下心は対濠《たいごう》のうちにおいて民衆の下心と相見《あいまみ》ゆる。暴動の孵化《ふか》はクーデターの予謀に策応する。
当時フランスには、ドイツのツーゲンドブンドやイタリーのカルボナリのごとき、広汎《こうはん》な下層の結社組織はまだ存していなかった。しかし所々に、秘密な開発が行なわれ、枝をひろげつつあった。クーグールド結社はエークスにできかかっていた。またパリーにはこの種の同盟が多くあったが、なかんずくABCの友なる結
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