チてるのは、奴らが皆悪党だったことだけだ。人非人、人殺し、赤帽子、盗人、だけだったことだ。皆そうだ。皆そうだ。私はだれも知らん。皆いっしょにして言うんだ。わかったか、マリユス! お前が男爵だって! ロベスピエールに仕えた奴らは皆山賊だ。ブ…オ…ナ…パルテに仕えた奴らは皆無頼漢だ。正当な国王に背《そむ》き、背き、背いた奴らは皆|謀反人《むほんにん》だ。ワーテルローでプロシア人とイギリス人との前から逃げ出した奴らは皆|卑怯者《ひきょうもの》だ。私が知ってるのはそれだけのことだ。お前の親父さんもその中にいたかどうか、私は知らん。はなはだ気の毒の至りだ。」
 こんどはマリユスが炭火で、ジルノルマン氏が※[#「韋+鞴のつくり」、第3水準1−93−84]となった。マリユスは手足を震わし、どうなるかを知らず、頭は燃えるようだった。彼は聖餐《せいさん》が風に投げ散らされるのを見る牧師のようであり、偶像の上に通行人が唾《つば》してゆくのを見る道士のようだった。そういうことが自分の前で臆面《おくめん》もなく言われるのは許すべからざることのように思われた。しかしどうしたらいいか。父は自分の面前で足下に踏みつ
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