る女性、謙遜なるしかも尊大なるそれらの魂、既に閉ざされたる現世と未だ開かれざる天との間に待ちながら、あえて神秘の縁に住み、目に見えざる光明の方へ顔を向け、唯一の幸福としてはその光明のある場所を知っていると考えることであり、深淵と未知とを待ち望み、揺るぎなき暗黒の上に目を定め、ひざまずき、我を忘れ、震え戦き、永遠の深き息吹《いぶ》きによって時々に半ば援《たす》け起こされるそれらの女性よ。
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第八編 墓地は与えらるるものを受納す
一 修道院へはいる手段
ジャン・ヴァルジャンがフォーシュルヴァンのいわゆる「天から落ち」こんできたのは、前述のような家の中へであった。
彼はポロンソー街の角《かど》をなしてる庭の壁を乗り越えたのだった。ま夜中に彼が聞いた天使たちの賛美歌は、修道女らが歌う朝の祈りであった。彼が暗闇《くらやみ》のうちにのぞき見た広間は、礼拝堂であった。彼が床《ゆか》の上に横たわってるのを見た幽霊は、贖罪《しょくざい》をなしてる修道女であった。彼がいぶかり驚いた音をたててた鈴は、フォーシュルヴァン爺《じい》さんの膝についてる庭番の鈴であった。
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