れかと食事を共にする場合には、無邪気な見栄《みえ》ではあるが、卓布の上に六組の銀の食器をすっかり置いておくのが家の習慣となっていた。その優しい贅沢《ぜいたく》の見栄は、貧しさをも一つの品位たらしめているこの穏和な厳格の家の中にあって、一種の子供らしい愛嬌であった。
マグロアールは司教の注意の意味を了解して、何とも言わずに室を出ていった。そして間もなく、司教の言った余分の三組みの食器は、食卓の三人のおのおのの前にきちんと並べられて、卓布の上に輝いた。
四 ポンタルリエのチーズ製造所の話
さて食卓でいかなることが起こったかをだいたい伝えんがためには、バティスティーヌ嬢がボアシュヴロン夫人に送った手紙の一節をここに書き写すに如《し》くはないと思われる。その手紙の中には、囚人と司教との会話がありのままに細かく述べられている。
…………
……その男はだれにも注意を向けませんでした。飢えた者のようにむさぼり食っていました。けれども、スープのあとで彼は言いました。
「ありがたい神様の司祭さん、このような食物は私にとってはなお結構すぎます。ですが申し上げたいのは、私をいっしょに食
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