、これからしようとすることについてはクリストフに相談するのを避けた。――(彼自身でも何をするつもりかわかっていたろうか?)――彼は済んでしまったときにしか何一つ話さなかった。――すると?……するとクリストフは、自分の言葉なんかは聞き入れてくれないことを知ってる老|伯父《おじ》みたいに、肩をそびやかし微笑《ほほえ》みながら、無言の叱責《しっせき》でこの放蕩《ほうとう》児をながめるのほかはなかった。
そういう場合には、しばしの間沈黙がつづいた。ジョルジュはごく遠くから来るように思えるクリストフの眼をながめた。その眼の前では自分がごく小さな子供のような心地がした。意地悪な光が輝いてるその洞察《どうさつ》的な眼の鏡の中で、自分のありのままの姿を見てとった。そしてあまり得意にはなれなかった。クリストフはジョルジュがなした打ち明け話の尻尾《しっぽ》をとらえることはめったにしなかった。あたかもそれを聞きとっていないかのようだった。彼は眼と眼との無音の対話をしたあとに、あざけり気味に頭を振った。それから前の話とはなんの関係もなさそうな話を始めた。自分の身の上の話や他人の話などで、ほんとうのもののこと
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