は過少を伴うものだ。あまりに丈夫な人ほど始末におえない病人はない。」
 そのオリヴィエの言葉が今や実証された。友が死んであとも、内生活の泉はすぐには涸れてしまわなかった。が妙に間歇《かんけつ》的となってきた。突然盛んに流れ出すかと思うと、つぎには地下に消えてしまった。クリストフはそれに気を止めなかった。そんなことはどうでもよかった。悲しみと新たな情熱とが彼の考えを奪っていた。――しかし、嵐《あらし》が過ぎ去った後、ふたたび泉を捜してその水を飲もうとしたとき、彼はもう何にも見出さなかった。まるで沙漠《さばく》だった。一筋の細流もなかった。魂が乾燥していた。彼はいたずらに、砂を掘ろうとし、地下の水脈から水を湧《わ》き出させようとし、いかにもして創作しようとした。しかし精神機能がそれに従わなかった。彼は習慣の助けを呼び出すことができなかった。習慣こそは忠実な味方であって、生の理由がことごとく逃げ去ったときにも、ただ一人しっかとわれわれのそばにとどまっていて、一言もいわず、一つの身振りもせず、眼をすえ口をつぐんではいるが、けっしておののかない確実な手で、われわれの手を取って危険な隘路《あいろ》
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