、オットーに書き送る手紙の下書きとオットーからの返辞とは、ちゃんとしまっておいた。鍵《かぎ》はかけないで、楽譜帳の中にはさんでおいた。そうしておけばだれにも捜し出されはすまいと安心していた。彼は弟たちの意地悪を予期していなかった。
彼は少し前から、弟たちが彼の方を眺めながら笑ったりささやき合ったりしてるのを、よく見かけた。彼らは切れ切れの文句を耳にささやき合っては、身をねじっておかしがっていた。クリストフにはその言葉が聞きとれなかった。そのうえ、彼らにたいするいつもの策略から彼は、彼らが言ったりしたりすることにはまったくの無関心を装っていた。ところが二、三の言葉が彼の注意を呼び起こした。身に覚えのある言葉のようだった。やがて、弟たちに手紙を読まれたことがもう疑えなくなった。そしてエルンストとロドルフとが、真面目《まじめ》くさった道化《どうけ》た様子で、「わが親愛なる魂よ、」と呼び合ってるところを、詰問してみたが、何にも聞き出しえなかった。悪賢い子供たちは、なんのことだかわからないようなふうをして、勝手な呼び方をしてもかまうものかと言った。手紙はそっくり元の場所にあったので、クリストフ
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