からの上等なボンボン一箱とを、もって来た。どちらの贈物も、クリストフをたいへん喜ばした。どちらが余計|嬉《うれ》しいかもわからなかった。しかし彼は嬉しさを自認したくなかったほどひどく機嫌《きげん》を損じていた。横目でボンボンの方をにらみながら、やはりふくれ顔をしていた。自分の信任を裏切った人から進物を受けていいかどうか迷っていた。そしてついに我《が》を折りかけた時、父は即座に彼を机につかして、口移しにお礼の手紙を書き取らせようとした。それまでするとはあまりのことだった。その一日の興奮のせいか、あるいはまた、メルキオルの望みどおりに、「殿下の小さき僕《クネヒト》にして音楽家《ムージクス》……」という語で手紙を始めることを、本能的に恥しく思ったせいか、彼はぼろぼろ涙を流して、どうにも仕方がなかった。使の者はぶつぶつ言いながら待っていた。メルキオルが手紙を書かなければならなかった。しかしクリストフを勘弁してやったわけではなかった。さらに悪いことには、子供は時計を落して壊《こわ》した。小言の嵐《あらし》が降りかかった。メルキオルは彼に食後の菓子をやらないと叫んだ。クリストフは腹だちまぎれに、そ
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