ちょっと見せた。クリストフは少しむっとして尋ねた。
「なぜ笑うんだい!」
ゴットフリートは言った。
「ああおれは、おれはつまらない者さ。」
そして子供の頭をやさしくなでながら尋ねた。
「じゃあお前は偉い人になりたいんだな。」
「そうだよ。」とクリストフは得意げに答えた。
彼はゴットフリートからほめられることと信じていた。しかしゴットフリートはこう答え返した。
「なんのために?」
クリストフはまごついた。考えてから言った。
「りっぱな歌をこしらえるためだよ!」
ゴットフリートはまた笑った。そして言った。
「偉い人になるために歌をこしらえたいんだね、そして歌をこしらえるために偉い人になりたいんだね。お前は、尻尾《しっぽ》を追っかけてぐるぐる回ってる犬みたいだ。」
クリストフはひどく癪《しゃく》にさわった。他の時なら、いつも嘲弄《ちょうろう》している叔父《おじ》からあべこべに嘲弄されるのに、我慢ができなかったかもしれない。そしてまた同時に、理屈で自分を困らすほどゴットフリートが利口であろうとは、かつて思いも寄らないことだった。彼はやり返してやるべき議論か悪口かを考えたが、何も見当
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