ていた。馬鹿げた意地悪さで彼をからかっていた。それを彼は泰然と落着き払って我慢していた。けれどもクリストフは、みずから知らず知らずに彼を好んでいた。まず第一に、思うままになる柔順な玩具として彼を好きだった。それからまた、菓子か絵か面白い新案物か、待ち甲斐《がい》のある何かいいことがいつもあったので、彼を好きだった。その小男がもどって来るのは子供たちの喜びだった、いつも思いがけない余得があったから。彼はいかにも貧乏ではあったが、どうにか工面をして一人一人に土産《みやげ》物をもってきてくれた。そして家の人々の祝い日をそれぞれ忘れたことがなかった。祝日にはきまって姿を見せた。そしてポケットから、心をこめて選んだかわいい贈物を取出した。だれも礼をいうことさえ忘れるほどそれに慣れきっていた。そして彼は贈物をするという楽しみで十分|報《むく》われてるらしかった。しかしクリストフは、いつもよく眠れなかったし、夜の間に昼間の出来事を頭の中で反覆させるのが常だったので、時々、叔父はたいへん親切だと考えることがあった。そしてその憐《あわ》れな男にたいして感謝の念がこみ上げてきた。しかし昼になると、もう愚弄
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