好きな人と結婚します、お金はあなたの好きな方にあげて下さいませ。」
「なんですって! そんな口のききかたをして、今に貧乏人との恋にあきて後悔しますよ。」
「お金持と、愛のない結婚するよりましですわ。」と、メグはゆずっていません。
 老婦人は、メグがこんなことをいい出したのでおどろき、今度はやわらかに説き伏せるつもりで、
「わたしは親切からいうんです。お前さんはりっぱな結婚をして家の者を助けなければならないのです。」
「いいえ。両親ともそんなこと考えません。両親ともジョンが好きです。貧乏ですけれど。」
「お前さんの両親は、世間知らずのねんねだからね。そのブルックとやらは、貧乏で、金持の親類もないそうだね。」
「でも、親切な友だちがたくさんいますわ。」
「友だちがなんの力になるものか[#「ものか」は底本では「ものが」]、それに、その男には職業もないんでしょう?」
「まだ、ありません。ローレンスさまがお世話して下さいます。」
「あんな変物が頼みになるものかね。とにかくお前はもうすこしりこうだと思っていたが。」
「ブルックさんは、りっぱなかたです。かしこいし、才能もありますし、勇気もおありにな
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