ゆびにはめて下さいました。そして、お前はわたしのほこりになるほどいい子だから、そばへおきたいとおっしゃいました。これはめてても、よろしいでしょうか?」
「美しいですね、でもまだ小さいんだから、すこし早すぎるように思えますね。」
「虚栄心を起さないようにします。ただ美しいからはめたい[#「はめたい」は底本では「ほめたい」]のではなく、あることを思い出すためですの。」
「マーチおばさんのこと?」
「いいえ、利己主義になってはいけないということ[#「いうこと」は底本では「うとこ」]。」
 おかあさんは、エミイのまじめは顔つきを見て笑うのをやめました。
「あたし、このごろ、じぶんのわるいお荷物のなかで、利己主義が一ばんいけないと思いました。ベスねえさんは利己主義でないから、あんなにかわいがられ、なくなると思うと、みんなはあんなに心配するんですわ。あたしベスのようになりたいんです。それで、これをはめてみたらと思うんです。」
「よござんすよ、だけど、戸だなのすみのほうが、もっといいでしょう。よくなろうとまじめに考えたら、半分やりとげたようなものです。では、おかあさんはベスのところへ帰ります。元気で
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