、ぼろ人形をそば[#「そば」は底本では「ぞば」]におきました。子ねこにもあいたがりましたが、病気がうつるのを心配してがまんしました。すこし気分がいいと、手紙を書きたがりました。けれど、そのうちに、病状はわるくなり、意識が不明となり、うわ言をいうようになりました。バンクス先生は、一日に二回も来ました。メグは、机のひき出しに電報用紙を用意しました。
 十二月一日は、冬らしい日で、風が吹き雪がふりました。その朝、バンクス先生は診察をすますといいました。
「おくさんが御主人のそばをはなれられるようなら、およびしたほうがよろしいです。」
 ハンナは、うなずきました。メグは、イスにぐったりたおれました。まっさおになったジョウは、電報用紙をひっつかんで、吹雪のなかへとび出していきました。まもなく帰って来たとき、ローリイが来て、おとうさんがまた快方にむかったという手紙を持って来ました。けれど、ジョウの顔が悲痛にあふれているので、
「どうしたの? ベスわるいの?」
「ええ、おかあさんに電報うって来たの。もうあたしたちの顔がわからないのよ。おとうさんもおかあさんもいらっしゃらないし、神さまも遠くへいってお
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