、ある一人の騎士が立身出世しようと思って旅に出ました……」
ブルック先生は、ゆたかな想像で話しました。この騎士は二十八年も旅をつづけ、ある王宮へいきますと、王さまはまだならしていない馬を、うまくしこんだ者に、ほうびを与えると申されました。そこで、騎士はその馬をしこむために、まい日、のりまわしましていると、お城に美しいおひめさまが、魔法のためにとじこめられ、自由になるお金をつくるために、糸をつむいでいることを知りました。騎士は、貧乏なので、お金はなし、しかたがないので、お城の扉をたたくと……と後の待たれるように話をきりました。
それをつづけたのは、ケイト、ネッド、メグ、ジョウ、フレッド、サリー、エミイ、ローリー、フランクというじゅんでしたが、話のすじは、じつに変化していき、おほりに落ちたり、墓場のようなろうかを歩いていったり、そこで見つけたかぎ煙草をかいだら首がおちたり、そうかと思うと、たちまち生きかえったり、箱の中でダンスしたら、それが軍艦にかわったり、聞いている者も、ときには笑い出し、ときには眉をしかめ、はてしもなく変化していく話をおもしろく思いました。
話がすむと、サリーがい
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