盾凾≠戟@Society of Arts」は斜体], June, 1939.) p. 745.

 我國の中等學校の英語教授に於いて、その正確、完全を期することは勿論最も重要なことである。併し、餘りに Correct English の標語に囚はれることは、却つて實際的の進歩を阻む結果になりはしないだらうか。クラップ(G.P. Krapp)教授の言つてゐるやうに、今少しく達意(intelligibility)といふことを許容すべきであると思ふ。餘りに道具を尊重し過ぎて本來の目的を忘れるのはあり勝ちなことである。支那人が餘り漢字を大事に育てあげた爲に支那の文化が伸展しなかつたと言ふ人もある。新しい教授方式に對して徒に其の短所のみを論ずることをせず、その組織の長所を認識して、これを教授に應用して見るのが進歩的教育者の爲すべきことである。革新は常に原理を有する單純化より始まる。生徒を過勞より救い出さねばならない。單純性の支配する所に情熱が燃え力が生まれ、溢れてくるのである。
[#この後、改ページに続いて「VI. 文例」の章があるが、著作権の状態が不明なため、省略する。]



底本:「ベーシック英語」研究社
   1941(昭和16)年4月20日発行
※「*」「1」「2」「3」は注釈記号です。底本では、直前の文字の右横にルビのように付いています。
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:田中敬三
校正:土屋隆
2008年9月1日作成
2008年9月29日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全11ページ中11ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
高田 力 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング