sic は總て英語の傳統に從つて考案され、英語の特異性が十分に利用されたものであるから、その研究は英語研究の全體的見地から考へて見て、決して無駄なことではないと思はれる。
 我國に於いては、Basic の組織をよく理解してゐる人が比較的尠いやうに思はれる。幸に讀者諸氏が本稿によつて、Basic の如何なるものであるかを理解せられて、更にその關係文獻を渉獵するの勞を惜まず、檢討を加へられて Basic の組織を全體として眺め、その長所を採つて英語教育に應用せられるならば、筆者の幸福のみに止まらないであらうと思ふ。
   昭和十六年三月
[#地から2字上げ]高田力
[#改丁]

          目次

はしがき
※[#ローマ数字1、1−13−21]. ベーシック英語
※[#ローマ数字2、1−13−22]. 考案の起源と展開
※[#ローマ数字3、1−13−23]. 語彙制限の諸原則
 1. 動詞の排除
 2. 贅語の排除
 3. 意味の擴張と特殊化
 4. 複合語
 5. −er, −ing, −ed の語尾
 6. 慣用句
※[#ローマ数字4、1−13−24]. ベーシック選集
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