ther, battle, portion, final, life, altogether, proper, large, ground, brave, above, world, nor, rather, unfinished, thus, nobly, task, honoured, devotion, vain, freedom, people.
さて代用の原則の一つは、動詞の代りをする爲に、「作用詞」を「方向詞」と結合して用ゐることであるが、かゝる構成は第十五世紀以來標準英語に於いて發達して來てゐるのであつて、英語は今や斯くして組立てられた慣用句で見苦しくないものを多數持つてゐる。而してそれ等は「作用詞」の使用範圍に於いて、總ての重要なる動詞の代用の役割を演ずるのである。この代用形の用法を發展せしめて Basic が動詞組織に著しい變革を來たしたのは、言語上の浪費を省かんとの目的からである。動詞形は從來國語の簡易化の總ての企てに對して大なる障碍の一つであつて、言語上の考案としては廣く用ゐられてゐない。それ故に或る人々にとつては、動詞形は最初からとても征服しきれないやうな困難を與へる。又一方その動詞形の複雜煩瑣に慣れてゐる人々にとつてさへ、外國語の不規則な語形は記憶力に過重の負擔を課する。又今一つの反對は、動詞は學習の初期の段階に於いて無駄な語彙を含んでゐるといふことである。然るに「作用詞」を出來るだけ十分に活用すれば、名詞や形容詞に二倍の働きをさせることが出來る。最後に、而してこれは一層根本的な問題であるが、動詞は總ての簡約文體の場合と同樣に、言葉が意味を表はす作用の總ての段階に於いて思想の混亂を來し易いものである。
Basic に於いては16個の「作用詞」と20個の「方向詞」を組合せて、put in = insert(※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]入する)の如く極めて多くの動詞に相當するものを直ちに作り出すことが出來るのであるが、普通の英語の語彙は、その用法の九割は悟られないやうな微細な點で區別がある多くの同意語から成立つてゐる。これは英語の文體的價値を高めた一方、外國人にとつてその學習を特に困難なものにしてゐる。然るに、put in はそれぞれ特殊の場合に於いて、實際は多くの他の動詞の代りとなるのである。例へば、put (a word) in = interject(口をはさむ)、put (an account) in = render(計算書を差出す)、put (the tea) in = infuse(茶を入れる)、put (the sheep) in = fold(羊を欄に入れる)、put (a request) in = file(請願書を提出する)、put (a seed) in (the earth) = plant(種を蒔く)、put (the baby) in (the bath) = immerse(赤ん坊を湯に入れる)、put (things) in (a house) = install(家の取り付けをする)等。かういふ言ひ※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]し方によつて、普通の英語では通常特別な餘分の一語を必要とする場合に、Basic では一見明瞭な分析的の相當語句を得ることが出來る。しかも、總ての場合、本當の意味の所謂慣用句(The ABC of Basic English[#「The ABC of Basic English」は斜体] に示してある250の熟語の如き)を一つも加へることなく、又外國人には發音の困難を増すことも全然ないのである。
動作(operation)と言へば、物理的の基本的作用のみならず、一物が他物に、又は人間が何か他の物に働きかける場合であれば、日常生活の最も簡單な又最もありふれた行爲でも、これを動作といふのである。併し實際には、最も一般的な動作は to move(動かす)であつて、to push(押す)や to pull(引張る)は今少し特殊な動作である。人間の場合に於いても、最も一般的な動作は同樣に動かすこと、押すこと、引張ること、であり、又更に、put(置く)と take(取る)とがある。これ等より少しく特殊なものに give(與へる)と get(得る)とがある。而して動物の運動に對しては、come(來る)と go(行く)とがある。それから make(作り出す)、keep(保つ)、let(……させる、することを許す)及び do(爲す)がある。幸に Basic では名詞の助を借りて to move, to push, to pull を言ひ換へることが出來る。即ち
Move = Give (a thi
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