、神学的な論文を冗談半分に雑誌に載せている。そしてその陋劣《ろうれつ》さを、自分でちゃんと承知しているのだ。それにまだ、兄のミーチャから花嫁を横取りしようとしているが、たぶんこの目的は成功するだろう。しかもそのやり口はといえば、当のミーチェンカから承諾を得たうえなんだからなあ。それというのも、ミーチェンカはただいちずに許嫁《いいなずけ》のきずなを逃がれて、グルーシェンカのもとへ走りたいばっかりに、自分から進んで未来の妻を譲ろうとしているからだ。しかもそれを清廉潔白な気持でやっているのだから、注目に値するよ。いや、全くそろいもそろって因果な連中だ! こうなっては、何が何やらとんとわからなくなるよ。自分の陋劣を自覚しながら、その陋劣の中へもぐりこんでいくのだからな! まあ、その先を聞きたまえ。今ミーチャの行く手をふさいでいるのは、老いぼれの親父だ。あの親父さん、このごろ急にグルーシェンカに血道をあげて、あの女の顔を見ただけで、涎《よだれ》をだらだら流してるじゃないか。親父さんがいま庵室で大乱痴気を演じたのも、ただミウーソフが、無遠慮にあの女のことを淫売だなんて言ったからさ。まるでさかりのつ
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