つい夢中になったのです、ほんとに御免なさい、皆さん、夢中になってしまったのです、おまけに打ちのめされたのですからな! ほんとに恥ずかしいことです。ねえ、皆さん、人によっては、マケドニア王アレクサンドルのような心を持っておるかと思えば、また人によっては、フィデルコの犬みたいな根性を持ったのもあります。わしの心はフィデルコの犬のほうでしてな、すっかり気おくれがしてしまいましたよ! あんなろうぜきを演じた後で、どの面さげてお食事《とき》に出たり、お寺のソースをたいらげたりできますかい? とても恥ずかしくって、そんなことはできませんよ、失礼します!」
「とんとわけのわからない男だ、あるいはいっぱいくわすのかもしれないぞ!」だんだん遠ざかって行く道化者をけげんな眼つきで見送りながら、ミウーソフは思案にくれた。フョードル・パーヴロヴィッチはふり返って相手が自分を見送っているのに気がつくと、投げ接吻を送るのであった。
「いったい君は修道院長のところへ行くのですか?」と、ミウーソフはぶっきらぼうにイワン・フョードロヴィッチに尋ねた。
「どうして行かないわけがありましょう? それに、僕は昨日から修道院長
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