は          
 十七、酒屋の倉のひさしに
 十八、カンカンに身を載せて
 十九、かなしきものは刺あり  
 二十、目さまし時計の鳴る夜に
 二十一、わが眠る倉のほとりに
 二十二、倉の隅にさす日は
 二十三、青葱とりてゆく子を
 二十四、銀の釜に酒を湧かし
 二十五、夜ふけてかへるふしどに
 酒の精
 紺屋のおろく
 沈丁花
 NOSKAI
 かきつばた
 AIYANの歌
 曼珠沙華
 牡丹
 氣まぐれ
 道ゆき
 目くばせ
 あひびき
 水門の水は
 六騎
 梅雨の晴れ間
 韮の葉
 旅役者
 ふるさと
[#改丁」


序 詩
[#改頁]


思ひ出は首すぢの赤い螢の
午後《ひるすぎ》のおぼつかない觸覺《てざはり》のやうに、
ふうわりと青みを帶びた
光るとも見えぬ光?

あるひはほのかな穀物《こくもつ》の花か、
落穗《おちぼ》ひろひの小唄か、
暖かい酒倉の南で
ひき揉《む》しる鳩の毛の白いほめき?

音色《ねいろ》ならば笛の類《るゐ》、
蟾蜍《ひきがへる》の啼く
醫師の藥のなつかしい晩、
薄らあかりに吹いてるハーモニカ。

匂ならば天鵝絨《びらうど》、
骨牌《かるた》の女王
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