しゃ其様《そさま》にあいにきた、
はつかねずみのお姫《ひい》さま、わたしゃ其様《そさま》にあいにきた、
お気にめしたか、めすまいか」
「なんとお返事いたさりょうに、
なんとお返事いたさりょうに、
まして叔父様《おじさ》のるすのうち」
ねずみの叔父御《おじご》がもどられて、
ねずみの叔父御《おじご》がもどられて、
「だれかみえたぞ、るすのうち」
「いやな殿御《とのご》がござんした、
いやな殿御《とのご》がござんした、
叔父様《おじさ》のおるすにござんした」
そこでなきなき、かえるどの、
なきなき、小川をかえるどの、
めがものお上※[#「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1−91−26]《じょうろう》とであわしゃる。
よいものみつけた、ござんなれ、ござんなれ、
めがものお上※[#「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1−91−26]《じょうろう》に、かえるどの
ぱくとのまれてきゅうきゅうきゅう。
さてもあわれな物語、
ここらあたりで、あなかしこ。
[#改ページ]
一切空
一切空《いっさいくう》ちゅうおばあさんがどこかしらにござった。
豆っちょろのお家《いえ》におさま
前へ
次へ
全62ページ中44ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
北原 白秋 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング