儀あいすんだ。
はえとくまんばちの御婚礼。
[#改ページ]

 タッフィ

タッフィはウェルス人、タッフィはどろぼう。
わたしの家《うち》にやってきて、牛肉|一塊《ひとくれ》ぬゥすんだ。
タッフィの家《うち》へいったらば、タッフィはいなかった。
タッフィがやってきて、髄骨《ずいこつ》一本ぬゥすんだ。
タッフィの家へいったらば、タッフィはいなかった。
タッフィがやってきて、こんどは麺棒《めんぼう》ぬゥすんだ。
タッフィの家へいったらば、タッフィはねていた。
そこで火棒《ひかき》とって、そいつの頭になげつけた。
[#改ページ]

 ばばァ牛

黒白まだらの御面相は、
チャアレエ・ワアレエの女郎牛《めろうし》だ。
その木戸あけねえか、おとおりじゃ。
チャアレエ・ワアレエのばばァ牛。
[#改ページ]

 とっぴょくりん

とっぴょくりんのとん吉が、
とっぴょくりんのとん吉が、
おまんじゅうをいただいて、
そとがわだァけのォこした。
[#改ページ]

 卵うりましょうと

卵うりましょうと、わしがゆく道で、
でおうた、でおうたよ、ねじれ足とでおうた。
足はねじれ足、爪《つめ》まがり爪《づめ》、

前へ 次へ
全62ページ中40ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
北原 白秋 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング