万葉秀歌
斎藤茂吉

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)我国《わがくに》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)三百首選二百首選一百首選|乃至《ないし》五十首選

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)古兄※[#「低のつくり」、第3水準1−86−47]湯気《コエテユケ》

 [#…]:返り点
 (例)庚戌泊[#二]干伊豫熟田津石湯行宮[#一]

 [#(…)]:訓点送り仮名
 (例)御[#(ノ)]字

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)なよ/\
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     序

 万葉集は我国《わがくに》の大切な歌集で、誰でも読んで好いものとおもうが、何せよ歌の数が四千五百有余もあり、一々注釈書に当ってそれを読破しようというのは並大抵のことではない。そこで選集を作って歌に親しむということも一つの方法だから本書はその方法を採った。選ぶ態度は大体すぐれた歌を巻毎に拾うこととし、数は先ず全体の一割ぐらいの見込で、長歌は罷《や
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