、只今の現実は必ずしもさうではない。当来の勝利といふものは正にして真なるものであらねばならぬ。さう思つて自分は東京に帰つて来、灰燼になり果てたほとりに佇立して、当来勝利の何であるかを見ようとした。小握飯一箇、薩摩《さつま》芋数片の弁当を持参しながら。(二三・一・二一)
底本:「斎藤茂吉選集 第十二巻」岩波書店
1982(昭和57)年2月26日第1刷発行
初出:「国鉄情報」
1948(昭和23)年6月
入力:しだひろし
校正:門田裕志
2006年10月18日作成
青空文庫作成ファイル:
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