た。私はただ一度の女湯入りを追憶して愛惜《あいせき》したこともある。今度もこの随筆から棄《す》てようか棄てまいかと迷ったが、棄てるには惜しい甘味がいまだ残っている。



底本:「斎藤茂吉随筆集」岩波文庫、岩波書店
   1986(昭和61)年10月16日第1刷発行
   2003(平成15)年6月13日第7刷発行
底本の親本:「斎藤茂吉選集 第十一巻」岩波書店
   1981(昭和56)年11月1日第1刷発行
初出:「文藝春秋」
   1937(昭和12)年1月号
入力:五十嵐仁
校正:門田裕志、小林繁雄
2006年1月13日作成
青空文庫作成ファイル:
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