規の墓誌は簡明な履歴で、日本新聞社員タリ月給四十円などと書いた文章をいふので、樗牛のは、有名な『吾人はすべからく現代を超越せざるべからず』をいふのである。
若《も》し結核性の病で倒れずに、病に罹《かか》りながら五十年も文学者的活動を続けられるものならば、興味あることに私は思ふが、佳境に入れば死んでしまふし、癒《なほ》つてしまへば平凡になつてしまふからやはり駄目である。
底本:「斎藤茂吉選集 第八巻」岩波書店
1981(昭和56)年5月27日第1刷発行
初出:「随筆」
1926(大正15)年10月
入力:kamille
校正:門田裕志、小林繁雄
2005年1月7日作成
青空文庫作成ファイル:
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