《と》りかへてもらひ、喜《よろこ》んで家《いへ》へかへりました。ところが翌日《よくじつ》厩《うまや》へ行《い》つてその赤馬《あかうま》を見《み》ますと、驚《おどろ》いたことには、それは土《つち》の馬《うま》でありました。これはへんなことだと、伯孫《はくそん》はゆうべの應神天皇《おうじんてんのう》の御陵《ごりよう》の所《ところ》へ行《い》つて見《み》ましたら、自分《じぶん》の乘《の》つてゐた馬《うま》は、御陵《ごりよう》の前《まへ》にある埴輪《はにわ》の土馬《つちうま》の間《あひだ》にをつて、主人《しゆじん》をまつてゐた[#「まつてゐた」は底本では「まつてるた」]ので、またびっくりしましたが、やうやくその馬《うま》と土馬《つちうま》と取《と》りかへて家《いへ》へつれて歸《かへ》つたといふ面白《おもしろ》いうそ[#「うそ」に傍点]のような話《はなし》であります。これはその時分《じぶん》河内《かはち》の役人《やくにん》から朝廷《ちようてい》へ報告《ほうこく》した事實《じじつ》でありまして、とにかく當時《とうじ》馬《うま》に乘《の》ることが行《おこな》はれてをり、また埴輪《はにわ》の馬《うま》
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