のものなどがあつて、それに複雜《ふくざつ》な形《かたち》の取手《とつて》や、耳《みゝ》などがついてをり、模樣《もよう》はたいてい繩《なは》や莚《むしろ》の型《かた》を押《お》しつけその上《うへ》に曲線《きよくせん》で渦卷《うづま》きだとか、それに類似《るいじ》の模樣《もよう》がつけてありますが、時《とき》には突出《とつしゆつ》した帶《おび》のような裝飾《そうしよく》をつけたものもあります。ごく珍《めづら》しい例《れい》ではありますが、赤《あか》い繪《え》の具《ぐ》で塗《ぬ》つたものさへ見《み》かけられるのであります。しかし燒《や》き方《かた》はどれも軟《やはら》かい質《しつ》ですから、水《みづ》を入《い》れるとたいていは浸《し》み出《だ》します。それには當時《とうじ》の人《ひと》も定《さだ》めし困《こま》つたこともあらうと思《おも》はれますが、今日《こんにち》のように美《うつく》しい座敷《ざしき》があつて疊《たゝみ》の上《うへ》にゐるわけではなく、少《すこ》しぐらゐは水《みづ》がしみ出《だ》して濡《ぬ》れたとて、さう困《こま》るようなことはなかつたでせう。ところが、この土器《どき》を長
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