が、私共《わたしども》の發見《はつけん》するのは多《おほ》くは破片《はへん》です。それは發掘《はつくつ》する時《とき》、壞《こは》れるのでなくて、たいてい元《もと》から壞《こは》れてゐるのであります。
この當時《とうじ》の土器《どき》は、まだ完全《かんぜん》な轆轤《ろくろ》を使用《しよう》しなかつたのでありますが、そのわりあひに形《かたち》もよく整《とゝの》つて、歪《ゆが》んだものなどは甚《はなは》だ稀《まれ》であり、かなり巧《たく》みに造《つく》られてゐるように思《おも》はれます。それはおそらく平《ひら》たい籠《かご》のようなものゝ上《うへ》で、まはしながら作《つく》つたのでせう。その頃《ころ》にはすでに土器《どき》を造《つく》る專門《せんもん》の技術者《ぎじゆつしや》もゐたのでせうけれども、後《のち》の時代《じだい》のようにたくさんの土器《どき》を一時《いちじ》に製造《せいぞう》するようなことは少《すくな》かつたらしく、粗末《そまつ》な仕入《しい》れものと見《み》られるものは甚《はなは》だ稀《まれ》であります。それで形《かたち》や模樣《もよう》なども同《おな》じものが少《すくな》
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