圓《まる》く竝《なら》んでゐることがあります。しかしその小屋《こや》の柱《はしら》だとか屋根《やね》などは朽《く》ちやすいもので造《つく》つてあつたから、今日《こんにち》ではまったく遺《のこ》つてゐません。それらは今日《こんにち》でも田舍《ゐなか》において見《み》かけます物置《ものお》きとか、肥料入《ひりようい》れの納家《なや》のような簡單《かんたん》な小屋《こや》がありますが、まあ、それと大《たい》した相違《そうい》のない程度《ていど》のものと思《おも》はれます。
 ヨーロッパでは舊石器時代《きゆうせつきじだい》に氣候《きこう》が非常《ひじよう》に寒《さむ》かつたので、洞穴《ほらあな》の中《なか》に人間《にんげん》が棲《す》んでゐたことがありました。日本《につぽん》でも新石器時代《しんせつきじだい》に棲《す》むのに適當《てきとう》な洞穴《ほらあな》のあるところでは、やはりその中《なか》に住居《じゆうきよ》したことがないではありません。例《たと》へば越中《えつちゆう》氷見《ひみ》の大洞穴《だいどうけつ》の中《なか》には、今《いま》は小《ちひ》さい社《やしろ》が祀《まつ》られてありますが
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