い人《ひと》のお墓《はか》ではありませんが、今日《こんにち》まだ支那《しな》の内地《ないち》の古墳《こふん》をよく調《しら》べることが出來《でき》ないので、支那《しな》のことを知《し》る上《うへ》からも非常《ひじよう》に大切《たいせつ》なものであります。
博物館《はくぶつかん》の見物《けんぶつ》も、だいぶ長《なが》くなつて皆《みな》さんも疲《つか》れたでせうが、私《わたし》も話《はな》しくたびれました。まづこれで見物《けんぶつ》をやめて、お茶《ちや》でも飮《の》むことにいたしませう。しかし皆《みな》さんはこん後《ご》も暇《ひま》があれば博物館《はくぶつかん》へ來《き》て、今《いま》まで見《み》た品物《しなもの》を更《さら》に詳《くは》しく見《み》て、わからぬことがあれば先生《せんせい》や博物館《はくぶつかん》の人《ひと》にお尋《たづ》ねになることを希望《きぼう》いたします。それではさようなら。[#地から1字上げ](をはり)
底本:「博物館」日本兒童文庫、アルス
1929(昭和4)年9月5日発行
※「つ」と「っ」、「よ」と「ょ」、「エ」と「ェ」と「ヱ」、挿と※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]、アッシリアとアッシリヤ、甲冑と甲胄の混用は底本の通りです。
※霜島正三郎と浜田青陵による挿絵の内、「青陵」もしくは「K.H.」(浜田の本名である、耕作に由来すると推定)とあるもの十三点を、著作権保護期間満了とみて収録しました。
入力:網迫、鈴木厚司
校正:しだひろし
2009年5月11日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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